「薄給・超絶ブラック16時間勤務→9時17時のホワイト勤務」へ…。平成「ブラックジャック」令和「まどか26歳」に見る、研修医たちの"変化"
英二郎はこの出来事を経て、医療現場の権力に揉まれながら、「医者って一体なんなんだ」の言葉を胸に病院内外を駆けずり回る。ちなみに夜間救急アルバイトでのエピソードは、ドラマ版と原作コミックで演出が異なっている。両者を見比べてその違いもぜひ楽しんでいただきたい。
英二郎から23年後、令和のホワイト勤務は正義か?
さて、「ブラックジャックによろしく」で研修医の超ブラック勤務の実態が描かれてから22年。今年放送された「まどか26歳、研修医やってます!」で、研修医の生活はどのように描かれたのか。
冒頭で紹介した通り、「まどか26歳、研修医やってます!」の研修医たちは9時に仕事をはじめ17時には退勤する。「1日の平均労働時間 16時間」と語っていた英二郎の時代からは雲泥の差だ。


しかしこれは決して、現代の研修医たちが仕事を放棄しているわけでも、怠けているわけでもない。
眠る間もない生活をしていた英二郎の時代。そこから数年で、医療現場に改革の波が押し寄せる。2004年には新臨床研修制度が導入され、「ブラックジャックによろしく」のような研修医の診療アルバイトは原則禁止となった。そして2024年には働き方改革が本格的に施行される。それらの改革によって、医療現場の働き方はより柔軟なものへと変化した。
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