面倒な仕事に手を挙げることの勇気

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たとえば「できる奴はいないのか?」と手がかかるお客様を担当するのを避ける雰囲気が蔓延した状態だったとしましょう。

何かと文句をつけたり、約束を反故にするお客様なので、「勘弁してください」と代々の営業担当が頭を抱える仕事を誰に任せるか? で職場が混沌としていたとしましょう。当然、担当すれば時間も手間もかかるので他の仕事に支障を来す可能性が出てきます。ただ、ここで「私、やります!」と手を挙げたら颯爽と格好いいもの。周囲から見ればヒーローとあがめられること間違いなし。

しかし、ここは頭をクールダウン。2つのチェックを行うべき。1つ目のチェックは、これまでの経験を生かして「対処できるか?」。似たようなクレームの多いお客様の対応で自信がある、あるいはお客様の人柄を把握しており対策が想定できそう……と、ある程度のシミュレーションするべき。そのうえで冷静に判断しましょう。

そして仮に対処可能ならば、2つめのチェック「キャリアにつながるか?」を見極めてください。たとえば、仲良くなれば大きな仕事が獲得できる可能性が高い、とか、提案力を高める機会になるなど、自分にとってプラスになることを見いだしましょう。

1つもない仕事で手を挙げて痛い目に遭うと「何でこんな仕事を受けてしまったのだ」と後悔の念だけが残るからです。自分を納得させる要因を探すことで、自らの背中を押しましょう。

こうしたチェックをクリアしたうえで「やります」と手を挙げれば納得して仕事に立ち向かえるはず。さらに面倒な仕事から逃げなかったヒーローになれれば最高。「面倒な仕事を誰がやるか?」の対応で職場における立ち位置は大きく変わることを知っておいてください。

 

※写真はイメージです。本文とは関係ありません

 

 

高城 幸司(たかぎ・こうじ)
1964年10月21日、東京都生まれ。86年同志社大学文学部卒業後、リクルートに入社。6期トップセールスに輝き、社内で創業以来歴史に残る「伝説のトップセールスマン」と呼ばれる。また、当時の活躍を書いたビジネス書は10万部を超えるベストセラーとなった。96年には日本初の独立/起業の情報誌『アントレ』を立ち上げ、事業部長、編集長を経験。その後、株式会社セレブレイン社長に就任。その他、講演活動やラジオパーソナリティとして多くのタレント・経営者との接点を広げている。著書に『トップ営業のフレームワーク 売るための行動パターンと仕組み化・習慣化』(小社刊)など。

 

 

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