と若手に任せないのです。こうした態度は一見するとありがたいですが、いざEさんが異動してしまったときに大変なことが起きました。異動時期は秋、しかも遠方(札幌)への配属。花見について引き継ぎなどありません。
Eさんも花見の仕切りを誰に任せるか? 気になっていましたが、時間が経つうちに忘れてしまいました。やはり、自分が置かれた立場での仕事に没頭するので当たり前のことかもしれません。
「今年は誰が花見を仕切るかな? そうだ、君に任せよう」
と、誰かが手を挙げる前に新入社員のPさんが指名されました。断ることはできずに受けることになるのですが、花見の段取りからして一苦労。
会場が決まらないので「日時を教えてくれないと困る」と先輩社員からクレーム。さらに当日は花見会場の手配したシートが狭くて「座れない、立ったままで飲んでも酔えない」と周囲はPさんに不満を漏らします。
こうした段取りが完璧だった前任のEさんと比較されてしまうのが悲劇。さらに、途中でビール・つまみが足りなくなり、先輩社員がコンビニに買い出しに行かされる始末。とうとう、最後の締めの言葉で「今年の花見に不満」と上司からダメ出しされてしまいました。
上司はもちろん半ば冗談のつもりの発言でしたが「誰も教えてくれない」と、Pさんは涙目になる悲惨なイベントとなりました。この職場では面倒な仕事こそ交代でこなすべきと痛感する機会になったようです。
さて、あなたが面倒な仕事で手を挙げるなら、
(1) 対応が十分に可能
(2) キャリアにつながる
(3) 周囲から感謝される
ものを選びましょう。
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