漢方で作る「4タイプの花粉症」に負けないカラダ 余分な水が溜まった「水滞」の状態を改善する
【かゆみ対策3】 植物の力をかりてムズムズケア
アロマテラピーやハーブは西洋では医療現場でも使われている方法です。
セルフケアでは症状を抑えきれない場合には漢方薬という手もあります。漢方はかゆみを繰り返さないカラダへと導いてくれます。
「春のイライラ」には苦味・酸味・甘味が効果的!
春になると、なんとなくイライラする、そわそわするという人は多いのではないでしょうか?
春は植物が芽を出し、土の中で眠っていた動物も目を覚まします。人間も植物や動物と同じように、外に出て活動したくなる季節です。春を穏やかに送るためには、漢方では、肝(かん)を落ち着かせることが大切です。
春は、肝の気が高ぶりやすい季節です。肝の働きには、カラダの気(き)と血(けつ)を巡らせる、血を貯蔵する、精神を安定させる、目や筋肉に栄養を与えるなどがあります。
肝の気が高ぶると、カラダの上半身に症状があらわれやすくなるため、頭痛がしたり、イライラしたりします。
また、入学・入社・転勤など新しい生活の中で人間関係などのストレスが増えるのもひとつの理由です。
肝の気が高ぶっているときは、気と血の巡りを良くすることが大切です。イライラしたときに摂っておきたい食材には、次のようなものがあります。
春が旬で苦味のある食材は、冬の間に不足した栄養を補給し、カラダの中の老廃物を外に出す働きがあります。また、肝の気を整えるほかに、カラダの熱を冷ましたり、水分を外に排出するため、便秘を解消する働きもあります。苦味のある食材は、うど・タラの芽・たけのこ・ふきのとう・菜の花などです。
酸味のある食材は、気の巡りを良くし、肝の気を整えます。酸味のある食材は、梅干し・レモン・トマトなどです。