漢方で作る「4タイプの花粉症」に負けないカラダ 余分な水が溜まった「水滞」の状態を改善する

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

例えば、風によって運ばれる花粉やほこりなどは風邪の影響です。これらは、鼻づまりや鼻水・くしゃみがとまらない、皮膚や目がかゆくなる、などカラダの上部に症状が起こりやすくなります。

詳しく言えば、風にも、ストレスなどによって体内で発生する風=内風と、外から影響(花粉やほこりなど)を受ける外風とが存在します。

春は「風邪(ふうじゃ)」と「肝(かん)」に要注意

春を快適に過ごすための漢方薬には、内風に対応できる処方は抑肝散加陳皮半夏。外風となると全く異なる処方になり、花粉症であれば小青竜湯荊芥連翹湯などです。

クラシエさん、教えてください! 体と心を整えるすこやか漢方・薬膳生活
『クラシエさん、教えてください! 体と心を整えるすこやか漢方・薬膳生活』(宝島社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします
●抑肝散加陳皮半夏

体力中等度をめやすとして、やや消化器が弱く、イライラしたり、怒りっぽくて神経が高ぶっている方の神経症、不眠症などに。更年期障害など女性の症状にもよく利用されます。

●小青竜湯

「水(すい)」によって冷えた体の部分を温めながら水分代謝を促すとともに、「気(き)」を動かして、鼻水(鼻汁)・くしゃみなどの鼻症状を抑える作用があります。

●荊芥連翹湯

余分な熱を冷やして追い出すとともに、鼻の通りを良くするという特徴があります。また、「気」を巡らせることで、鼻づまりを改善していきます。

また、春は五臓の「肝(かん)」の負担が大きくなりやすい季節です。肝の気が高ぶると、イライラする。不安になる。眠れなくなるなどの症状が起こります。多くの人にとっては季節の変わり目に対応するのがむずかしく、自律神経のバランスが乱れやすくなる季節です。

ストレスによる精神不調に対応できる処方としては、半夏厚朴湯柴胡加竜骨牡蛎湯抑肝散加陳皮半夏があります。

東洋経済オンライン編集部

ベテランから若手まで個性的な部員がそろう編集部。編集作業が中心だが、もちろん取材もこなします(画像はイメージです)

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事