漢方で作る「4タイプの花粉症」に負けないカラダ 余分な水が溜まった「水滞」の状態を改善する
例えば、風によって運ばれる花粉やほこりなどは風邪の影響です。これらは、鼻づまりや鼻水・くしゃみがとまらない、皮膚や目がかゆくなる、などカラダの上部に症状が起こりやすくなります。
詳しく言えば、風にも、ストレスなどによって体内で発生する風=内風と、外から影響(花粉やほこりなど)を受ける外風とが存在します。
春は「風邪(ふうじゃ)」と「肝(かん)」に要注意
春を快適に過ごすための漢方薬には、内風に対応できる処方は抑肝散加陳皮半夏。外風となると全く異なる処方になり、花粉症であれば小青竜湯、荊芥連翹湯などです。
体力中等度をめやすとして、やや消化器が弱く、イライラしたり、怒りっぽくて神経が高ぶっている方の神経症、不眠症などに。更年期障害など女性の症状にもよく利用されます。
「水(すい)」によって冷えた体の部分を温めながら水分代謝を促すとともに、「気(き)」を動かして、鼻水(鼻汁)・くしゃみなどの鼻症状を抑える作用があります。
余分な熱を冷やして追い出すとともに、鼻の通りを良くするという特徴があります。また、「気」を巡らせることで、鼻づまりを改善していきます。
また、春は五臓の「肝(かん)」の負担が大きくなりやすい季節です。肝の気が高ぶると、イライラする。不安になる。眠れなくなるなどの症状が起こります。多くの人にとっては季節の変わり目に対応するのがむずかしく、自律神経のバランスが乱れやすくなる季節です。
ストレスによる精神不調に対応できる処方としては、半夏厚朴湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、抑肝散加陳皮半夏があります。
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