タイで復活、日本の「元ブルートレイン」現在の姿 国際列車として再び走り始めた彼らに乗る旅

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ブルートレインならではの旅を楽しむのは、タイでももはや不可能なのか……そう思っていたところ、2024年夏に転機が訪れた。タイとラオスを結ぶ国際定期旅客列車で、元ブルートレイン車両が再び使われ始めたのだ。

この国際列車は、タイの首都・バンコクにあるクルンテープ・アピワット中央駅とラオスの首都・ヴィエンチャンにあるカムサワート駅を結ぶ1往復、およびタイ北部のウドンターニー駅とカムサワート駅を結ぶ1往復が設定されている。2往復とも同じ車両が使われるのだが、このうち前者は乗車時間が10時間以上に及ぶこともあり、座席車に交じってエアコン付きの寝台車が連結されることに。そこで、余剰となっていた元ブルートレイン車両が抜擢されたようである。

バンコクの中央駅に行くと…

乗車当日、発車時刻の30分前にクルンテープ・アピワット中央駅へ向かうと、すでに大勢の乗客が集まっていた。ホームに列車が入線し、改札が始まる。少し薄暗い、だが近代的な高架ホームに上がると、ブルーではなくなっているものの、まごうことなき元ブルートレイン車両の姿がそこにあった。

タイ 国際夜行列車
クルンテープ・アピワット中央駅で出発を待つ国際夜行列車(撮影:伊原薫)
【写真の続き】タイの首都・バンコクの始発駅で出発を待つ国際夜行列車。この日は3両の元ブルートレインの車両を連結。側面には行先板が掲げられていた
次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事