勉強なんかの知的インプットが「一日にしてならず」であるのと同様に、健康管理や体調管理も日々の心がけが重要だ。
何かをして一発逆転、というのではなく日々の積み重ねであり研鑽が重要、ということだ。
恐らく多くのビジネスパーソンは職場などにおける健康診断や人間ドックなどを定期的に受診する、というヒトは多いだろう。
もちろんそれは重要なのだが、たまに健康診断の数日前や数週間前から禁酒したりダイエットしたりして「やり過ごす」ヒトがいる。
変な数値が出ると嫌だ、という気持ちはわからなくもない。
健康診断や人間ドックの目的
しかしそもそも論として、日々の積み重ねや日常生活の結果としての自分にとっての「通常時のコンディション」を知り、「日々の生活で改める必要のある事項を知る」のがそういった健康診断や人間ドックの目的である以上、そういった行為は避けるべきなのだ。
学生の一夜漬けよろしく、その日のコンディションだけ整えても仕方がないし、意味がない、ということだ。
予防医療という言葉がある。
要は何かあってから、不調を認識してから医者の手にかかるのではなく、医者の手にかからないように積極的に、予防的に、そして事前に「何かが起きる前兆や可能性を探り、そういった可能性を小さくする」為に受ける各種医療行為などのことだ。
遺伝子検査などの難しいことを想像するかもしれないが、それだけではなく歯科検診や人間ドックなんかもそうだともいえる。
何かが起こってからアクションを起こす、という後追いの行為ではなく、何かが起こる可能性そのものを小さくし、将来のリスクファクターの芽を摘む行為だ。
人間誰しも加齢とともに身体のあちこちに不調をきたしてくるものだ。
避けられないものもあれば、日常の心がけや生活習慣である程度予防できるものもある。
ビジネスパーソンにとって一番避けるべきは、ある日突然戦線離脱しなければならない状況を自ら作り出してしまうことだ。
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