新型iPhone、今回のモデルは売れているのか 行列が消え、発売イベントは終始静かだった

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前年のように金色のスティーブ・ジョブズなどのコスプレをしたユーザーの姿はなく、雨が降る中で立ち止まるやじ馬も少ない。やや盛り上がりに欠けるイベントとなった。

早速、今回の新色であるローズゴールド(ピンク色に近い)の「6s Plus」を手にした男性(38歳)は「(2011年発売の)4sからの乗り換えなので、やっぱり画面サイズが大きい。ローズゴールドもWebで見たときは派手だと思ったが、そうでもなかった」と満足気だった。

日本ではまだまだ圧倒的な人気

この日は携帯会社も発売イベントを実施した。こちらも雨のためにお祭り騒ぎとはいかなかったようだが、「予約は去年より2割程度多い」(NTTドコモ加藤薫社長)。「予約は好調だった昨年以上の台数。新規、MNP(他社からの乗り換え)は10%増加している」(KDDI田中孝司社長)などと各社トップからは好調を示唆する発言が飛び出している。新色のローズゴールドを中心に、予約状況は良好のようだ。

一番人気は新色のローズゴールド (撮影:大澤誠)

「端末が他社と差別化されていない」、「中国製端末のほうがコストパフォーマンスは高い」、「成熟期に達し、進化が止まりつつある」などと、毎年さまざまな指摘を受けるiPhoneだが、やはり日本での人気は圧倒的だ。中国メーカーを中心に国内外で多くの端末が誕生しているが、今回もiPhoneの牙城を崩すのは容易ではなさそうだ。

田邉 佳介 東洋経済 記者

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たなべ けいすけ / Keisuke Tanabe

2007年入社。流通業界や株式投資雑誌の編集部、モバイル、ネット、メディア、観光・ホテル、食品担当を経て、現在は物流や音楽業界を取材。

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