相場が順調でもなぜか儲けが出ない投資家の特徴 勝率は高くてもトータルで負けていることも

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特徴②良い我慢をしない、悪い我慢をしてしまう
松本真一さん(仮名、30代)は、4年前に投資家デビューしました。当初は投資信託を積立投資するだけでしたが、一昨年から日経平均連動のETFなどのスイングトレード(数日から数週間の取引)に挑戦しています。
学生時代に体育会で武術に熱中した松本さんは、大の負けず嫌い。株でも負けることが許せません。買った銘柄が値下がりすると、「指数連動だし、いずれ戻る」と含み損の状態で持ち続け、いよいよ耐えられなくなって損切りします。値上がりすると、「早く売らないと含み益がなくなってしまう」と売ります。
そのため松本さんは、2~6回数万円勝って、1回数十万円負けるということを繰り返しています。トレード全体の勝率は7割以上なのに、収支はマイナスです。

勝率は高くても、なぜかトータルで負けている

投資で負けるのは、誰しも嫌なことです。しかし、どんな達人でも、連戦連勝ということはありません。投資の神様と称されるウォーレン・バフェットであっても勝ったり負けたりです。勝率よりもトータルで資産が増えることが大切で、松本さんとは逆に大きく勝って小さく負ける必要があります。

そのためにポイントになるのが「我慢」で、良い我慢と悪い我慢があります。含み益が出たときに「売って利益確定したい」という誘惑に負けず、保有し続けるのが良い我慢です。含み損になったときに負けを認めて損切りをせず、保有し続けるのが悪い我慢です。

株式投資は、やっていることは市場との戦いです。ただ、パフォーマンスを大きく左右するのは、強欲・恐怖という感情をいかにコントロールするか、という自分との戦いなのです。

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