キリンビバレッジが飲料業界5位に転落、カリスマ社長に重圧

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再び拡大目指すが…

4社寡占のビール業界では近年、各社は安売りを回避する方針で一致している。

一方、飲料業界は100以上のメーカーがひしめく。「とにかく量が重要な世界。量が出なければ、棚を維持できなくなる」(前出の飲料メーカー幹部)。従来との戦い方の違いに、前田社長が戸惑っている可能性はある。

そんな中、1月の事業戦略説明会では、拡大戦略への転換を発表した。12年の目標販売量は前年比9%増と、4位アサヒの4%増より強気の数値。低迷する「生茶」をリニューアルし、牽引役に据える。前田社長は「利益管理できる体制が整ったため、増収による増益を目指す」と、次の段階への移行を強調した。

だが、他社の見方は「数量を求めれば、価格競争は必至。『シェアも利益も』とうまくはいかない」と冷ややかだ。

キリンホールディングス次期社長の最右翼と目されてきた前田氏。ここに来て、正念場を迎えている。


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(張子溪 撮影:尾形文繁 =週刊東洋経済2012年2月4日号)

記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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