中国政府が訪中外国人へのビザ(査証)免除措置を拡大している。中国国家移民管理局は2024年12月17日、中国経由で第三国に向かう外国人がトランジットビザ(通過査証)なしで滞在できる期間を大幅に延長すると発表した。
従来は72時間(3日間)だった滞在可能期間を、3倍以上の240時間(10日間)に延ばした。ロシア、ブラジル、イギリス、アメリカ、カナダなど54カ国が対象で、外国人に開放された出入国港から入国する場合に適用される。
出入国港も60カ所に拡充
と同時に、対外開放する出入国港も従来の39カ所から60カ所に拡充した。新たに追加された出入国港には山西省太原市の武宿国際空港、江蘇省無錫市の蘇南碩放国際空港、江蘇省揚州市の泰州国際空港、浙江省温州市の龍湾国際空港、浙江省金華市の義烏国際空港などが含まれている。
トランジットビザなしで入国した外国人が(観光や商用などのために)活動できるエリアも広がった。北京市、天津市、河北省、遼寧省、黒竜江省など従来の19省・自治区・直轄市に、山西省、安徽省、江西省、海南省、貴州省の5省が追加され、合計24省・自治区・直轄市となった。
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