推しに会いたい!「CD大量購入」「投げ銭」の深い沼 "活力"から一転、課金にハマったファンの末路
毎月10万枚以上、重さにして10トン以上の「推し活」CDをリサイクル処理する工場が、神奈川県海老名市にある。海老名駅から車で10分ほど離れたこの工場には、CD本来の音楽を再生する目的とは違う理由で大量に購入されたCDが集まる。
CDは東京都や千葉県など関東近郊はもちろん、長野県、広島県、宮城県など、全国各地から主に宅配便で工場に届けられる。届いたCDは順次近くの就労継続支援事業所や作業所へ運ばれ、障害者が手作業で包装フィルムを開封し、ディスク本体、ケース、歌詞カードなどに分別する。
分別されたCDは再び工場に運び込まれ、包装フィルムは緩衝材に生まれ変わる。ケースは工場で粉砕処理した後、別の業者によってボールペンの軸などにリサイクルされる。ディスク本体は貿易会社に売却されており、海外で処理されている。
なぜ同じCDを大量購入するのか
リサイクル工場を経営する星山光成氏は「6年ほど前からスタートしたCDのリサイクルだが、SNS上で口コミが広がり、全国から届くようになった。障害者の就労機会にもなっており、リサイクルを通じて今後も貢献していきたい」と話した。
スポティファイやアップルミュージックなどインターネットを通じた音楽配信サービスが普及している中、なぜ中身が完全に同じCDを大量に購入する必要があるのか。
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