推しの「応援広告」急拡大、新宿や池袋は"聖地化" K-POPが火付け役、数値で測れない愛を伝えたい

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新宿駅から程近い、靖国通り沿いにある大型街頭ビジョン「ユニカビジョン」。ここは応援広告のメッカとして知られ、昨年12月30日には数百人のファンが集まった。

この日は、BTSのメンバーであるVさんの誕生日だった。冬休みということもあり、コリアンタウンの新大久保から徒歩圏内のユニカビジョンには、ファンらが終日ひっきりなしに訪れ、お祝いムードに包まれた。

「応援広告を初めて扱ったのは2018年。今は月30本程度を扱っている」(ユニカ不動産事業本部デジタルソリューション部の梶田倫之次長)

ユニカビジョンでは通常広告に加え、エンタメ限定特別プランを設けている。アーティストのライブ映像などを流す特集番組で、アーティストの所属事務所とユニカが共同で流すエンタメ広告だ。

通常の広告料金30万円(15秒広告を1日72回流す)に対し、9万円と低く抑えられている。応援広告については「ファンの気持ちを表現するもので、純粋な広告とは違う」(梶田氏)と、エンタメ限定特別プランで出稿できる。

地下通路に現れた「VTuberロード」

東京メトロ池袋駅の東口側の地下通路には、VTuberの応援広告が多く掲載される「応援広告ロード」がある。さらに西口側にある東武鉄道の巨大広告枠「オレンジボード」は、満枠になるほど人気の高い応援広告スポットだ。

池袋駅地下通路の「応援広告ロード」。12月某日は、にじさんじ所属VTuberの四季凪アキラ氏の応援広告ポスターが複数出稿されていた(記者撮影)

また、東京メトロ新宿駅から新宿三丁目にかけての地下通路も、Vtuberの誕生日などを祝う応援広告がずらりと並ぶ。SNSなどで応援広告の情報を知ったファンらが記念撮影し、さらにSNSで拡散されていく。

K-POPに端を発する応援広告は「VTuberや日本のアイドル、スポーツ選手などへ対象が広がっている」と、ジェイアール東日本企画(jeki)のjeki-X Cheering AD プロジェクトリーダーの河原千紘氏は語る。

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