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ライフ #歌舞伎町の横顔

「伝説のバンドマン」意外すぎる"もう1つの職業" 歌舞伎町に現れた「ド派手なピンクの生物」の正体

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  • 肥沼 和之 フリーライター・ジャーナリスト
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クラウドファンディングでは目標金額の200%超が集まり、2023年8月にぴぱんくぅの着ぐるみは完成した。ピカチュウが大好きなあまり、寄せたわけではないが、結果的に似た外見になってしまったのだとKENZIさんは笑う。

名前の由来は、「ぴ」はピンクとピカチュウ、「ぱん」はパンクとパンダ、「くぅ」はクマ。KENZIさんの好きなものを全部足して生まれたキャラクターなのだそう。

歌舞伎町に現れた「ぴぱんくぅ」(写真:KENZIさん提供、画像の一部を加工しています)

着ぐるみに自ら入ると発表、ファンたちは驚き

最初から自分が入る気満々だったが、周囲からは「本当にKENZIさんが?」「プロデュースだけかと思いました」と驚きの声も上がったという。着ぐるみのセオリーとして、「人が中に入っている」と明かすのはもちろん、「誰が入っているか」を公言するのはご法度。だが、自らが入ると発表したことで、ファンたちには二重の驚きを与えたのだった。

そして、ぴぱんくぅのお披露目会が開かれた。場所はKENZIさんが経営する歌舞伎町のバー。意気込んでぴぱんくぅに入ったKENZIさんだったが、夏だったこともあり、着ぐるみの中は予想以上に暑い。当時はまだ、冷却スプレーをかける、小型扇風機を使う、などは思いつかなかった。トイレに行くふりをして、裏で汗を拭いていると、ハプニングが起こった。

「(着ぐるみの)頭を取って汗を拭いていたんですよ。そうしたら頭が落ちて、会場に転がっていって、みんなが『キャー!』って。それがぴぱんくぅのスタートでした(笑)」

KENZIさんが経営するバー(撮影:今井康一)

着ぐるみに入ってみないとわからないことはほかにもあった。クラウドファンディングのリターンで、「ぴぱんくぅとデートプラン」に申し込んでくれた女の子と、手をつないで新宿ゴールデン街に行ったときのこと。

着ぐるみの頭は直径80センチと大きく、人ごみを通れずに引き返すことになってしまった。このときの経験から、プロレスのマスク職人にぴぱんくぅのマスクを制作してもらい、時と場合によってはそれを被って登場することにしたのだった。

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【ゴミ拾い活動を始めたきっかけ】

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