在中国「ドイツ企業」に広がる先行き悲観の深刻度 消費マインドの冷え込みや価格競争激化を憂慮

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ドイツの自動車産業や化学産業は中国市場への依存を深めてきた。写真は中国の展示会に出展したドイツ企業のブース(在外ドイツ商工会議所のウェブサイトより)

在中国ドイツ商工会議所は12月4日、会員企業を対象に実施した「企業景況感調査」の最新レポートを発表した。その結果からは、中国に進出しているドイツ企業の景況感が1年前よりさらに悪化し、多くの企業が2025年の事業見通しを引き下げている実態が浮かび上がる。

この調査は2007年から毎年実施されており、在中国ドイツ商工会議所の重要な情報発信の1つに位置づけられている。最新レポートでは2024年9月3日から10月8日にかけて、会員企業546社に聞き取り調査を行った。

6割が「中国経済は悪化」

レポートによれば、調査に応じたドイツ企業の60%が「2024年の中国経済は2023年より悪化した」と回答。2025年の見通しについては、同33%が「経済状況はさらに悪化する」と予想した。

それぞれの回答企業が属する業界の状況に関しては、「2024年に(業界のビジネスが)拡大した」との回答は15%しかなく、「2025年に拡大を見込んでいる」との回答も32%にとどまった。

一方、55%の回答企業は業界の状況が「2024年に悪化した」と答え、29%は「2025年も悪化が続く」と予想した。

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