台湾総統選挙、国民党・馬総統が予想外の大差で再選、対中関係はさらに深化へ

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1月14日に行われた台湾の総統選挙では、現職の馬英九(中国国民党、61)が最大野党・民主進歩党(民進党)主席の女性候補である蔡英文氏(55)に大差をつけて圧勝、再選を決めた。任期は4年間、就任式は5月20日に行われる。

馬総統は当選後、「今後の4年間で中国との経済関係はさらに深まる」と、中国との自由貿易に当たるECFA(経済協力枠組み協定)を締結、中国との経済関係強化に力を入れてきた実績を強調、経済発展に中国を利用するという自らの主張を再びアピールした(上写真は勝利宣言をする馬英九総統(右隣は副総統候補の呉敦義氏))。

今回の選挙で馬総統は689万1139票を獲得、蔡候補の609万3578票と80万票近い差をつけて圧勝。また、同じ総統選挙に立候補した野党・親民党の宋楚瑜主席(69)は36万9588票だった。今回の選挙での「有権者数は1808万6455人、投票率は74.38%で、投票率は前回総統選の76.33%を下回った。

政権奪回を目指した蔡英文候補は落選が決まると「皆さんを落胆させて申し訳ない」と一言。「所得格差、就職問題、貧困の問題など、国民の期待を馬総統が裏切らないことを望む」と述べた。 


勝利宣言を終え、ステージ最前方に来た馬総統。右隣は夫人の周美青氏

 一方、国会に当たる立法院選挙(定数113、改選前は国民党72、民進党32、無所属5、欠員4)も初の同日選として実施されたが、こちらは国民党が開戦前の64議席と前回より議席を減らしたが、過半数を確保。総統の政治運営を後押しできる状況となった。また民進党は40議席を獲得し議席を伸ばしたが、目標とする50議席には届かなかった。 

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