吉岡里帆、30代で見つけた素顔と「新しい自分」 映画「正体」が描く"信じる"ことの深い問い
「長く仕事を続けるためには、心をリセットする時間が大切だと感じたんです。それで最近は、意識的に旅の計画を立てるようにしています」と微笑んだ。そこで、心に残った旅のエピソードを尋ねると、
「初めて挑戦したパラセーリングです。現地の方に『人生が変わるから』と勧められ、最初は怖かったけれど、思い切ってやってみました。空に上がった瞬間、子供の頃に戻ったような気持ちになりましたね」と記憶を思い出すように語る。
「小さい頃はジャングルジムやアクティブな遊びが大好きでした。でも、この仕事を始めてからは、怪我や日焼けを避けるために、知らず知らずのうちに自分に制約をかけていたのかもしれません」
吉岡さんのInstagramには、旅先で出会った犬や鳥、自然と触れ合う瞬間が収められている。今回の旅もまた、彼女にとって「自分を解き放つ時間」となり、仕事だけでなく人生全体を楽しむ「自分と向き合う旅」になったようだ。
映画『正体』が問いかける真実の意味
真実を必死に伝えようとしても、誰も信じてくれない。孤独に耐える日々の中で、たった一人でも自分を信じて支えてくれる存在がいたら、その温もりがどれだけの希望になるだろうか。
映画『正体』は、日本中を震撼させた凶悪事件の犯人として死刑判決を受けた鏑木慶一(横浜流星)が脱走するところから始まる。
変装を重ねて逃亡を続ける鏑木を追う刑事・又貫(山田孝之)は、逃亡先で出会った人々の証言から、まるで別人のような鏑木の新たな一面を知ることになる。
そこまでして伝えたい真実とは何なのか? 真実を追い求める者たちの思いが交錯し、物語は深みを増していく。
吉岡さんが演じる沙耶香は、オンラインニュースの編集者として登場する。彼女は「無実を信じ、支える存在」として物語の核を担う重要なキャラクターだ。
映画が進むにつれ、沙耶香は逃亡中の鏑木と深く関わりを持つようになる。ライターとしての才能を信じ、行き場を失った彼を助ける中で、2人の距離は縮まっていくが、やがて彼が連続殺人の容疑者かもしれないという疑念が頭をよぎる。
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