200社を数える2024年9月期本決算会社の決算発表が一巡した。業績は概して堅調だ。配当も予定どおり実施する銘柄が多いようだ。
配当の水準を計る「配当性向」は、1株当たりの当期純利益に対する1株当たりの配当額の割合で計算される(簡便的には、当期純利益に対する普通株式の配当総額の割合)。当期純利益のうち、どの程度を配当支払いに充てたかがわかる指標だ。
業績堅調な銘柄を選出
配当性向の20〜40%を目安にして配当額を決定する企業が多いが、配当性向から株主還元への積極性を即断するのは禁物だ。業績が落ち込み、当期純利益が急減しても配当水準だけは維持するようなケースでは、結果的に配当性向が数百パーセントを超えることがあるからだ。
このような場合は、配当性向のみがいたずらに大きくなり、投資家の手に入る配当金自体は例年並みということになる。また、過大な株主還元は設備投資などの投資余力を奪い、企業の成長を停滞させかねない。
本稿では、直近に本決算発表を終えた2024年9月期本決算会社のなかから、配当性向が40%以上で業績も堅調な銘柄を紹介したい(11月15日時点)。
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