「ダウンは必要?」この先どれくらい寒くなるのか 「気温と服装の目安」や温かく過ごすコツを紹介

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ただ、同じ気温でも日差しの有無や風向・風速によって体感が異なりますし、暑がり・寒がりなど個人差もあります。 シーズンはじめは何℃で何を着たらいいのか迷うと思うので、こちらの目安を参考にしながら、自分なりにカスタマイズしてください。

例えば、北よりの風が1m/秒吹くと、体感温度は1℃くらい下がるともいわれます。北風が強い日は、気温が5℃以上でも風を通しにくいダウンコートがよいでしょう。

「重ね着」は着る順番も大事

アウターの中に着る服については、「重ね着」がオススメです。その理由は、空気の層がたくさんできるからです。

肌と服、服と服との間にある空気の層は、体温で温められます。重ね着をすると、空気の層が多くなるので、よりポカポカ感じられて防寒に有効なのです。

服を3枚重ねると、2枚重ねた状態よりも、服の中の温度が1℃以上高くなったという実験結果もあります。

効果的な重ね着をするためには、着る順番も大切です。

例えば3枚重ね着する場合、1枚目は下着、2枚目はシャツやブラウスなど体の熱を逃がしにくいもの、3枚目はセーターやカーディガンなど空気をたっぷり含めるものを選ぶと良いそうです。

重ね着だと、着たり脱いだりできるので、朝晩と日中の寒暖差がある日も快適に過ごせます。

効率良く防寒をするには、温める場所も重要です。意識して温めるとよいのが、「3つの首」といわれる、首、手首、足首です。

3つの首の周辺は皮膚が薄く、血流が多い太い血管が通っています。血流が多い部分を温めることによって全身に温かい血液が巡り、手先や足先など末端の冷えにも有効です。

マフラーやネックウォーマー、手袋、靴下、レッグウォーマーなど、小物を活用して3つの首を温めるようにしましょう。屋外だけでなく屋内でも3つの首を温めると、暖房やエアコンの設定温度をいつもより低くできて、気候変動対策にもつながります。

昨シーズンより寒い冬を乗り越えるため、効率良く、しっかりと防寒しましょう。

久保井 朝美 キャスター、気象予報士、防災士

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くぼい あさみ / Asami Kuboi

愛知県岡崎市出身。9月20日(空の日)生まれ。NHK総合「サタデーウオッチ9」気象キャスター。父の影響でよく登山をしていて、天気に興味を持つ。農業の経験や番組で気象情報を担当したことから、気象と生活・経済との密接な関係を実感し、気象予報士の資格を取得。子どもからお年寄りまで分かりやすく、命を守る情報を伝えるため、テレビに出演、全国で講演を行なっている。趣味は、お城めぐり、アニメ。2021年「美人すぎるお天気キャスターランキング」1位に選出。

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