大草直子「何を着てもしっくりこない」3つの理由 年を重ねるとともに変化する自分を楽しむには

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「年齢を重ねると20代の頃より目が2割小さくなるといわれており、顔の印象がぼやけてきます。でもメイクを濃くするのは老けて見えるので避けたい。そういう時は、メガネをかけることで、アイラインの役割を果たしてくれるんです。

黒などの強い色を着るときは、クリアやブラウンのフレームのメガネで印象を柔らかくするといいですね。皆さん、顔の形に合うかどうか気にされますが、自分のなりたいイメージで選べばいいと思います。高価なものでなくても、安いものでも十分です」

40代、50代が洋服以外に意識するべきこと

大草さんは、40代、50代の女性のオシャレのポイントとして、肌質と髪の印象を重視している。人と話をするとき、実は顔だけでなく、肌や髪、そしてトップスの質感が情報として入ってくる。「以前から着ている服が似合わなくなった」というのは、実は肌や髪が影響していたりする。そこに注力することで、印象が大きく変わるのだという。

「そのため、服の中ではトップスにお金をかけて上質なものを選ぶといいと思います。肌質に関しては、ハイライトで少しつやを出してあげるといいですね。また年齢を重ねると髪質の印象が重要になるので、服にお金をかけるよりヘアケアに力を入れたほうがいいかもしれません。髪がパサついてくるため、ワックスなどを使ってウェット感を足してあげてください。毛先に少しつけるのではなく、思い切ってたっぷりとワックスを使うことがポイントだと思います」

今年、新ブランドの立ち上げなど、新しい挑戦を続けている大草さん。プライベートでは、どんな風にファッションを楽しんでいるのだろう。

「今年は暖冬と予想されているので、コートなどの防寒着よりも、薄いものを重ねていく”玉ねぎコーデ”を楽しみたいと思っています。例えば、白メッシュのタートルにシャツ、その上に長めのジレを重ねたり。ストールやスカーフもいいですね。

若い頃と比べて、今は少し色っぽさを入れたいと思うようになりました。20代でシャツのボタンを2つ開けると生々しくなってしまいますが、今は胸の位置が下がったので3つ開けて着たり、ピッタリしたトップスを着てみたりしています。海外のマダムたちのような、少しセンシュアル(官能的)な感じを意識しています」

大草直子 重ね着コーデ
今年は暖冬と予想されているので「薄いものを重ねていく”玉ねぎコーデ”を楽しみたい」と話す大草さん(写真:大草さん提供)

おしゃれに迷う大人の女性たちに向けて、大草さんはこうメッセージを送る。

「服選びは、その人がこれまで経験したことが詰まっている“人生の縮図”だと思うんです。私は、自分が国内外で見聞きしてきた中で、いいなと感じたことを取り入れるようにしています。年齢を重ねて、変わっていくからこそ似合うものがあります。40代、50代は、そんな楽しみを見つけていただきたいなと思います」

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都田ミツコ 編集者・ライター

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とだ みつこ / Mitsuko Toda

1982年生まれ。編集者・ライター。編集プロダクションでの勤務を経て、フリーランスに。

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