大草直子「何を着てもしっくりこない」3つの理由 年を重ねるとともに変化する自分を楽しむには

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大草さんに、40代、50代におすすめの秋冬の定番スタイルを聞くと、「シャツとジャケット」だという。40代、50代は体重が増えなくても、二の腕の後ろ側に肉が付いたり、肉質が柔らかくなるが、そこにシャツの直線的なラインが映えるのだそう。またジャケットは、四角いシルエットが、大人の女性を、体型を含めきれいに見せてくれる。

「シャツはタイトなものではなく、アームホールがゆったりした、自分とシャツの間に空気が含まれている感じのものを選ぶと、より抜け感が出ます。ゆとりがあるので下にタートルネックを重ねることもできます。

また、今年のパンツはタックの入ったものが多く、ボリューム感が出るのでヒップの厚みや太ももの張りを逃してくれます。柔らかい素材の、ゆったりしたものを選ぶと、締め付けないのにスッキリと見えます。丈は長めがトレンドですが、働いている方は床ギリギリくらいのフラットで履いてもいいと思います」

大草直子
大草直子(おおくさ なおこ)ファッションエディター、スタイスト/1972年生まれ、東京都出身。大学卒業後、現・ハースト婦人画報社へ入社。雑誌の編集に携わった後、独立しファッション誌、新聞、カタログを中心にスタイリングをこなすかたわら、イベント出演や執筆業にも精力的に取り組む。近著に『見て触って向き合って 自分らしく着る 生きる』(マガジンハウス)(写真:谷川真紀子撮影)

体型が気になる人の、ジャケットの選び方

シャツやジャケットを選ぶ際のポイントについて大草さんは、素材や肩のラインを挙げる。

「例えばシャツは、オックスフォードのような少し目が荒く柔らかい素材よりも、細いコットンで高密度に編まれた張りのある生地のほうがシャープな印象になります。一方、ジャケットは少しとろみのあるものがおすすめ。柔らかくストンと落ちる感じの素材を選ぶと、丸みを帯びた体型に寄り添ってくれながら、キチンとしたシルエットを作ってくれます」

大草直子 シャツのコーデ
シャツは細いコットンで高密度に編まれた張りのある生地のほうがシャープな印象になるという(写真:大草さん提供)

一方、ジャケットを買うときのサイズ感も気になるところ。通常は、自分の肩の位置とジャケットの肩山が合うものを選ぶのが基本だが、「二の腕がきついと嫌だな」とオーバーサイズを選んでしまう人もいるのではないか。

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