ジャパネット2代目に聞く「地方企業の生きる道」 通販に次ぐ柱としてスポーツ・地域創生に注力
いいと思ったらまずやってみる
──新しい事業の要である「長崎スタジアムシティ」が、構想から7年越しでついに開業しました。
Jリーグ「V・ファーレン長崎」やBリーグ「長崎ヴェルカ」の公式戦はほぼ満員で、ホテルなども含めて視察に訪れた方から「感動しました」などの言葉をいただいている。私は「黒字化したら褒めてください」と言っている(笑)。
──民設民営という決断をし、1000億円もの資金を投じました。
この7年間、毎週のように会議をしてきたが、その場で意思決定できるスピード感は民設民営でなければ不可能だ。父の代から大切にしている「いいと思ったらまずやってみる」企業文化との相性もいい。決断は間違いでなかった。
しかし、赤字続きであればボランティアでしかない。27年をかけて1000億円を回収していく。逆に利益を出せれば、地域創生を行政に頼らずに民間が担えることを証明できる。日本の未来のためにも絶対に成功させたい。
ただし、長崎が盛り上がるには当社だけでなく、地域の人や企業も変わらないといけない。私たちは地域のハブとして長崎にいい流れをつくっていきたいし、その手応えはある。
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