「木枯らし1号」が早い年の"株価のジンクス" 冬入り時期の違いは景気や株式市場にも影響

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(写真:kapinon/PIXTA)

ここにきて気温も下がる日も多くなり、肌寒さが増してきました。11月7日は暦のうえで冬が始まる立冬(りっとう)です。この時期に吹く「木枯らし1号」は、冬の気候の到来を告げるものです。

「木枯らし1号」には、株価と意外な関係があります。今回は木枯らし1号にちなんだ株価のジンクスを紹介します。

「木枯らし1号」が発生する年・しない年

その年の最初に吹く木枯らしを、気象庁は「木枯らし1号」と発表します。冷たくて強い北風が吹けば一般には木枯らしと言われますが、木枯らし1号は気象庁が決めた定義があります。

東京地方の場合、西高東低の冬型の気圧配置の季節風によるもので、風速8m以上の北(から西北西)風でないと木枯らし1号にはなりません。風速8m以上は春一番にも使われる基準ですが、ザックリとした実感で、砂ホコリが立ち、髪の毛は大きく乱れて、雨が降っていたら傘をさすのが難しい位の強風です。

ですから、こうした北風の強風が11月中に吹かない年もあり、その場合には木枯らし1号が発生しなかった年になります。近年では、2022年までの2年間は木枯らし1号が吹かない年でした。これは温暖化が影響していると見られています。

その一方、木枯らし1号が早く吹くと「冬入りが早い」年と言えます。反対に木枯らし1号が遅いと「冬の訪れが遅い」年です。

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