1日20万本の「うなぎパイ」が作られる圧巻の光景 生地は手作り!師範制度で技術を継承していく
ここではガラス越しに、うなぎパイが12mある窯で焼き上げられていく様子や、秘伝のたれが塗られていく工程などを見ることができる。
機械が一定のリズムでテンポよくたれを塗っていく姿には、思わず応援したくなるような健気さを感じる。たれを塗る機械は、工場設立当時の工場長が設計したもの。改良は重ねているものの、液量やスピード感は昔から変わっていないという。
たれを塗ったあとは、従業員が形状不良や焼き色、異物混入がないかなど1つひとつ検品していく。この検品作業エリアはガラスにいちばん近いため、じっくり眺めている見学者も多い。検品作業者はローテーションで交代している。中には見られるのを少し恥ずかしく感じる人もいるそうだ。
工場見学は1階で終わりではない。2階にも見学の続きがある。
工場見学のいろんな発見
2階では包装ライン全体を見渡すことができる。
ここでも、よくよく眺めていると、いろんな発見がある。例えばコンベアの一部が緑色になっていることに気がつくだろうか。これは包装後の検品を行いやすくするため。緑色にすることで異物を見つけやすく、長時間の検品でも目に対する負担が軽減される。
そのほか、うなぎパイがコンベア間を移動する際には、くるっと半回転させている。うなぎパイに衝撃を与えないようにする一工夫だ。本棚に本を入れるかのように、うなぎパイが1本ずつ仕切りに入っていく様子も、スマートで爽快感がある。
うなぎパイファクトリーでは製造ラインに番号が振ってあり、順を追って見ていくと、細かな機械の面白さにも気がつきやすい。
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