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東京に「座るにも金が要る街」が増えた本質理由 疲れてもカフェに入れず途方に暮れるあなたへ

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  • 谷頭 和希 都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家
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そうした意味で「他人の目」を気にすることも、渋谷が「座りにくい」街の1つになっている理由だと、筆者には思えるのだ。

こうした理由が絡み合いながら、渋谷は「座りづらい」街になっている。あるいは、週末はどこのカフェも激混みの様相を呈してくる。

こちらも、ガードレールのような、ベンチのような何かの写真。訪日客が座っていない時は、誰も座っていないことも(筆者撮影)

しかし、こう見ていくと、こうした現象はなにも渋谷だけでなく、日本全国のあらゆる場所で起こっていると思えてくる。例えば、新宿だ。

新宿や、他の街も「座れない街」になってきている…?

昨年歌舞伎町に誕生した「東急歌舞伎町タワー」は、高層階にラグジュアリーホテルが入り、中層階に入る映画館も「109シネマズプレミアム新宿」といってプレミアム仕様。ちなみにこの映画館の通常チケットは4500円からで、グレードの高いシートは6500円になる。なかなかのお値段だ。

真ん中に見えるのが、歌舞伎町タワー(筆者撮影)

こうしたこともあって、ここ、ある階数以上になると、エスカレーターとその踊り場以外、ほとんど入ることができない。無料でふらりと訪れることが難しいのだ。まさにジェントリフィケーションが進んでいる。

富裕層やインバウンド向けの歌舞伎町タワー。庶民が入りやすいのは、低層階に入る飲食街「新宿カブキhall〜歌舞伎横丁」くらいだが、ここも訪日客向けだ(筆者撮影)
「TOKYO」と輝くネオン。最近よく見かけるタイプの店だが、「これって東京なの?」とふと冷静になる瞬間がある(筆者撮影)

また、このビルの目の前にはニュースなどを連日騒がせていた「トー横」広場がある。かつてのジベタリアンのように「トー横キッズ」たちが座りたむろする空間だったが、現在では治安悪化の観点から広場全体が封鎖され、歌舞伎町のど真ん中に謎の空白地帯が空いている。

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もちろんトー横キッズたちの存在は問題ではあるが、しかしここにもどこか「座れない」街の片鱗を見るのだ。

排除アートが増え、街中で座る度胸が日本人から失われるなか、再開発が進んで、富裕層やインバウンド需要を見込んだ商業施設が増え、街中にある座りにくいベンチや腰掛けに、外国人客が座り、金がない日本人はカフェへと大移動する……。

今、東京という街全体が「座れない」街になっているのは、こういったさまざまな要因が重なり合った結果なのだ。

続きを読む:東京で「お金のない若者」が排除され起きている事 ディズニーも高嶺の花、カフェすら混んで座れない

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