ゼネラル・モーターズは、テスラを除くアメリカの自動車メーカーとして唯一の快挙を成し遂げる見通しだ。
EV(電気自動車)は厳しい1年を経験している。売れ行きは思うように伸びず、前大統領ドナルド・トランプはしきりにEVをけなしている。環境意識の高い自動車購入者ですら、多くがEVではなくハイブリッド車を選んでいる。
それでも、ゼネラル・モーターズ(GM)のメアリー・バーラCEOによると、GMは2035年までにアメリカ国内で内燃機関(エンジン)の自動車をなくす取り組みに今でも本気だ。そして、その楽観論には十分な理由があるとみられる。
「アメリカのリーダー」の決意表明
GMは年内にEVが黒字化するとしており、テスラを除くアメリカの自動車メーカーとして唯一の快挙を成し遂げる見通し。GMのEV販売は軌道に乗り始めている。さらに同社は、連邦税控除後の価格が3万ドルを切るモデルを発表したばかりでもある。
GMなどの自動車メーカーは、EVプロジェクトへの投資を遅らせている。だが、バーラはインタビューで、「内燃機関からの移行は燃料切れを起こしている」という見方を否定した。バーラは、2035年までにアメリカでガソリン車の販売を段階的に廃止するという、GMが2021年に掲げた公約を守り抜く決意だと語った。
「それが現在も引き続き実行している計画だ」と言う。