衆院選で自民「過半数割れ」のときの株価の行方 衆議院選後の株価についての「本当のジンクス」

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今回の衆議院選は「自民党が過半数を割り込む可能性」が大きなポイントとなっています。自民党が過半数を確保したときと、そうでないときで分類して、衆議院選後の騰落率を集計しました。

結果から自民党が過半数を確保した14回を平均すると、その後は上昇する傾向は見られました。その一方、過半数に満たなかった場合には、3カ月後(-2.38%)、6カ月後(-2.33%)と下落しています。

もし自民党が過半数確保できたら…

過半数の確保とは「通常の法案を可決するために必要な議席数を持っていること」を意味します。自民党が政策運営が行いやすくなるため、景気を刺激するための政策も実行しやすくなり、これが投資家の評価につながると見られます。

こうした結果から、衆院選後の「本当の」株価のジンクスは、衆院選後に相場が上がるというものではなく、「自民党が過半数確保できると株価が上がる」というものです。ですから、今回の衆議院選挙でも自民党が過半数確保できたら、その後に投資するというスタンスがいいのかもしれません。

吉野 貴晶 ニッセイアセットマネジメント 投資工学開発センター長

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よしの たかあき / Takaaki Yoshino

金融情報誌「日経ヴェリタス」アナリストランキングのクオンツ部門で、記録的となる16年連続で1位を獲得した後、ニッセイアセットマネジメントに入社。大学共同利用機関法人 統計数理研究所のリスク解析戦略研究センターで客員教授を兼任。青山学院大学大学院国際マネジメント研究科(MBAコース)で経営戦略、企業評価とポートフォリオマネジメントの授業の教鞭も取る。代表的な著書に『No.1アナリストがプロに教えている株の講義』(東洋経済新報社、2017年) 。

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