9月に行われた自民党総裁選で、当初は最有力候補と目されていた小泉進次郎氏だが、1回目の投票で3位にとどまり、決選投票にも進めなかった。
急失速の最大の要因とみられるのが、労働市場改革の本丸だとして、解雇規制の緩和を1年以内に実現するとした出馬会見の発言だ。これには野党のみならず、総裁選のほかの候補者からも批判が相次いだ。小泉氏も慌てて、「解雇の自由化は考えていない」などと軌道修正を図ろうとしたが後の祭り。結局この点で、最後まで世論の批判がついて回ることになった。
収入のみならず、働く者の自尊心をも根こそぎ奪い取る、解雇という「劇薬」をもてあそんだツケは実に大きかったわけだが、小泉氏は会見でもう1点、雇用問題について見過ごせない発言をしている。
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