日本人衝撃「米国での心臓手術」で見た驚きの光景 日本人ならそんなこと絶対にしない…!

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
手術室
医師としてアメリカで働き始めて初めてのクリスマスの日。手術室で目の当たりにした、ありえない光景とは?(写真:wavebreakmedia/PIXTA)
アメリカの医師と日本の医師には、決定的な違いがある。それは、給料。あなたはどちらがどのくらい多くもらっていると思われるだろうか? ほかにも、働き方や手術室での過ごし方など、アメリカと日本の医師には異なる点が多くある。彼らは、いったいどちらで働きたいと思っているのだろうか。『本物の医学への招待 驚くほど面白い手術室の世界』を出版した、アメリカ・シカゴ大学で心臓外科医として働く北原大翔氏が、アメリカと日本の医療現場の違いを語る。

アメリカの医師の給料は、日本の医師の約3.3倍

ひとことで医者と言っても、国によって異なる点が多くある。そのひとつが、給料だ。私がいるアメリカ・シカゴの心臓外科医の平均年収は、5000万円といわれている。日本の心臓外科医の平均年収は1500万円といわれているので、その約3.3倍だ。

日本では基本的に、医学部を卒業して研修を終えたら、どの診療科になるかを自分で選ぶことができる。皮膚科になるのも精神科になるのもその人の自由だ。心臓外科医である私も日本に帰って「私は今日から精神科医だ」と言えば精神科医になれるのだ。もちろん、患者は1人も来ないと思うが。そして、病院などで雇われ医師として働く限り、どの診療科を選んだとしても大きく給料が変わることはない。

一方、アメリカでは、診療科によって給料がまったく違う。例えば、一番高い整形外科や耳鼻科は平均年収6000万円、低い診療科だと2000万円と、3倍も違ったりする。また、診療科ごとに人数制限があるため、全員が希望の診療科の診療科医になることはできない。そうなると給料の高い診療科や忙しすぎない診療科がものすごい人気となり、そこに入るためには熾烈な生き残り競争を勝ち抜かなくてはいけないのだ。

次ページアメリカと日本の手術室の違いは?
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事