ラゾーナ川崎"最凶"フードコートで私が見た光景 首都圏屈指の｢怖い街｣､歩いてわかった今の姿

双方、そう時間がかからず提供された。東京産のメニューを川崎で食べる。特に何も考えなかったが、麺類×2にオムライスとは、結構ヘビーな組み合わせだ。あと、都内に住んでいるがたいめいけんって食べたことがない。東京の店を川崎で初めて食べるというのは不思議である。

こうして見ると結構なボリューム（筆者撮影）

麺が伸びないように、まずはたいめいけんのラーメンから。サヤエンドウが入っているのが珍しい。麺は柔らかめで、スープは非常にオーソドックスな醤油スープ……と思ったが、後味にインパクトがある。醤油の深みというか、苦みというか。一見すると変哲のないラーメンだが、結構クセがある。

オーソドックスながらちょっと癖のあるラーメン。まずサヤエンドウが珍しい（筆者撮影）

オムライスは、バター感が結構ある。中のケチャップライスはそこまで癖がないので食べ進めやすい。ケチャップライスは非常にシンプルで、具はハムらしきものが少々見つかったが、それ以外には特になし。ストロングスタイルのケチャップ＆ライスである。

たいめいけんといえば、オムライス（筆者撮影）

つけ麺は、麺がもちもちで、スープは若干オイリー。具材は海苔とナルト、ネギと大ぶりのチャーシュー。ネギは刻み方が不安定で、細切れのものもあればやや大きめのものがあり、結構辛みが残っている。もったりしたスープにはこれくらい辛みがあったほうがいい。

思ったより大きいチャーシューがうれしかった（筆者撮影）

なお、栗山製麵では店舗脇にスープ割用のポットがある。スタッフの方も非常ににこやかに接客していて、フードコートでありながら非常にサービスが行き届いていると感じた。

商業施設も豊富 今や「昼の街」か

食事を終えてラゾーナ川崎をぶらぶらと歩いたが、やはりファミリー向けの雰囲気がかなり強い。5階には屋外スペースの「LaZOON Terrace」、屋内スペースの「LaZOON Park」といったキッズスペースがあったり、その他4階にもオープンエアーの芝生広場があったりと、のんびり過ごす家族が実際多かった。

川崎駅周辺は、ラ チッタデッラやラゾーナ川崎以外にも駅直結の「アトレ川崎」「川崎ルフロン」、さらに「川崎DICE」や地下街の「川崎アゼリア」といった商業施設がかなり充実している。

昼夜人口比率がまだまだ低いとはいえ、記事冒頭で持っていた川崎へのイメージはもはや一昔前のもの。フードコートも”最凶”ではなく、”普通に最高”という感じだった。今はファミリー層が多く住む人気の街へと認識を改めたほうがよさそうだ。

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