ラゾーナ川崎"最凶"フードコートで私が見た光景 首都圏屈指の「怖い街」、歩いてわかった今の姿

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実際、川崎市が発表している「川崎市都市イメージ調査」の2023年版によると、隣接都市居住者からのイメージとして最も回答が集まったのは「治安が悪い」で42.3%。全回答項目のうち、唯一4割を超えた。1都3県居住者の回答でも「治安が悪い」がトップで、こちらも唯一の3割超えである。

ちなみに川崎市は政令指定都市であり、市内には7つの行政区がある。そして「川崎区」「幸区」「宮前区」など、いずれの区もユニークな名前を持つ。つまり、他の自治体に同じ名前を持つ区がない。この辺りにも「キラキラネーム」的な雰囲気を感じるのは、筆者だけだろうか。

恐る恐る訪れた川崎駅の雰囲気は…

そんなイメージを持ちながら、恐る恐る川崎駅へ。この辺りには、JR川崎駅と京急川崎駅の2駅があり、直接つながってはいない。私が利用したのはJR川崎駅で、まず改札を出て感じたこととして、とにかく人が多い。さすが、100万人都市である。

川崎駅
今日はここからスタート(筆者撮影)

今のところ、恐れていたような剣呑な雰囲気はまったくない。飲んだくれやヤンキーがうろうろしているとかではなく、老若男女問わず――まあ若者が多いのだが――いろんな人が行き交っている。何だ、ビビり過ぎていたか。意外と大丈夫そうだ。お腹を空かせるため、まずは東口を歩いてみよう。

東口の空中歩道から街を眺める。高架になっている京急の線路がまず目につき、その奥には繁華街が広がっている。ビルの屋上広告にギラついたイラストとともに書かれた「カプセルサウナ」の文字が目立ち、その奥にある同様の広告には「男には帰れない夜がある」と書いてあるのは意味深である。

川崎駅
東口からの眺め。そこまでゴミゴミしている印象もない(筆者撮影)

それはそれとして、ちょっと歩くとまずぶつかったのが「ラ チッタデッラ」。イタリアのヒルタウンをモチーフにしたという、映画館「チネチッタ」を中心とした複合商業施設である。

実は川崎は映画の街でもあり、戦前からいくつもの映画館が営業していた。太平洋戦争下の空襲で映画館街は全焼したものの、見事に復活を果たし現在は「TOHOシネマズ川崎」「109シネマズ川崎」なども営業している。

川崎的なイメージとは一線を画したおしゃれなエリアとなっているラ チッタデッラだが、道を1本隔てると、渋い飲食店が並んでいるのは面白い。さらにもう1本隔てると、先ほどの雰囲気を微塵も感じさせない路地もある。

川崎
写真奥と左がラ チッタデッラ。道一本挟んだ、写真右には渋い並びが(筆者撮影)
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