アメリカのトランプ元大統領も宿泊しましたが、これからの日本のホテル業界を語るうえで、パレスホテル東京は「日本三大ホテル(帝国ホテルル、ホテルニューオータニ、The Okura Tokyo)」以上に重要なポジションを担っています。
客室の広さは、外資系ラグジュアリーホテルのスタンダードである45平方メートル以上。同じ丸の内アリアにある東京ステーションホテルのリニューアルとは違い、完全に取り壊し新しく建て直したことにも、強い覚悟を感じます。
また、2016年に「フォーブス・トラベルガイド」のホテル部門にて日系ホテルとして初めて5つ星を獲得し、それを9年連続で維持した点は特筆すべき点です。経営陣とスタッフの並々ならぬ努力のたまものでしょう。
また、2022年には建て替えから10年を迎え、外国人富裕層のニーズが高いスイートを6室増室して18室にしました。宴会場「山吹」のリニューアルも実施し、ハード面の投資も行うなど、攻めの経営を継続しています。
高額な費用をかけリブランドする理由
ホテルのリブランドとは、ホテルのブランドイメージやターゲット顧客層を変更することです。具体的には、次のような施策があります。
・ ロゴマークやデザインの変更
・ 客室や館内の改装
・ アメニティやサービス内容の変更
・ マーケティング・プロモーション活動の変更やシステムの変更
リブランドの目的はさまざまですが、主に考えられるのは次に挙げるものです。
・ 収益向上:新たな顧客層を取り込み、売り上げを増加させるため
・ ブランドイメージの刷新:古くなったイメージを払拭し新しいイメージを付与するため
・ 経営戦略の変更:ターゲット顧客層や事業内容を変更するため
近年では、コロナ禍の影響で業績が悪化したホテルや、新しい顧客層を取り込みたいホテルなどが、リブランドを実施するケースが増えています。
ホテルリブランドは、多額の費用と時間がかかるため、慎重な検討が必要です。また、顧客にどのように受け入れられるかも重要なポイントとなります。下記は、ホテルリブランドの成功事例です。
築100年以上の京町家をリノベーションしたデザイナーズホテル。若い世代を中心に人気を集めています。
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