男性は、歳を重ねるほどできるだけ年齢の離れた女性との結婚を夢見るようになる。対して女性は、なるべく歳の近い相手との結婚を望んでいる。また女性の場合も、歳を重ねるほどに、その思いが強くなる。
「やっぱり30歳も後半になると、こんな歳の離れた人からしか、申し込みが来ないのですね」
やる気満々だった気持ちが、ここでくじかれた。
ただ、このときは筆者が“若い女性と結婚したいと思う男性心理”を話し、「歳の近い男性と結婚したいなら、どんどんこちらからお申し込みをかけましょう」と勧めた。
そこで、男性の年齢が40歳までで、自分と同等の年収かそれより高い20人に申し込みをかけた。しかし、それは1件も受諾をされなかった。アラフォーで年収が1000万近い男性は、20代、もしくは30代前半の女性と結婚したいと思っているからだ。
申し込みが受諾されなかったことで、えいこはまた自信を失ってしまった。
期待が次々と打ち砕かれた
婚活をスタートさせたときの、「素敵なパートナーに出会えるかも」「幸せな家庭が築けるかも」といった前向きな期待が次々に打ち砕かれ、ポジティブだった気持ちが急激にネガティブな方向に裏返った。
そんななかでもえいこは、まさお(44歳、仮名)、たかのり(44歳、仮名)、ゆうじ(43歳、仮名)の3人からの申し込みを受諾し、お見合いをした。
ところが、まさおは「会話のキャッチボールができない」、ゆうじは「43歳だが、見た目は50代に見えた」ということで、えいこからお断りを出した。
たかのりには、お見合い後に“交際希望”を出したのだが、彼からはお断りの返事がきた。その理由が、「しっかりし過ぎていて、自分では釣り合わないと思った」というものだった。
3件のお見合いがうまくいかず、えいこはすっかり自信をなくしてしまった。「婚活って、思っていたより大変なんですね。なんだか、疲れてきました。私に何か問題があるのでしょうね」と自嘲気味に言った。
婚活でうまくいかないことが積み重なると、ポジティブな気持ちを維持するのが難しくなっていく。心の中にネガティブな感情が蓄積され、それが疲労感やストレスにつながっていく。
えいこは早くも婚活疲れを起こしていた。
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