次世代エコカーが競演する東京モーターショー 反攻する日系メーカー

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

 

 

マツダは来春発売するSUV(スポーツ多目的車)「CX‐5」で、ディーゼル車を売り出す。ディーゼルは安価で燃費がよく、CO2排出量も少ないため、欧州ではエコカーとして広く普及している。マツダはそのまま先進国の排ガス規制に適合できる新型ディーゼルエンジンを開発。燃費性能は18・6キロメートル/リットルとクラストップとなる見通しだ。

ハイブリッド車(HV)やプラグインハイブリッド車(PHV)を前面に出すのがトヨタだ。中でも注目は、来年1月30日に発売を予定する「プリウスPHV」。

PHVは家庭用電源などから充電が可能で、20キロメートル程度の近距離は電気自動車(EV)として走行できる。その後自動的にHV走行に切り替わるため、バッテリー残量を気にせず走行できる。フル充電時のガソリン燃費は61キロメートル/リットルと、HV「プリウス」のほぼ倍。トヨタはこのPHVを「次世代エコカーの柱」と位置づける。

しかし自動車メーカー各社はこうした燃費技術だけで生き残れるわけではない。燃費向上はある意味「必須科目」。それをこなしたうえで、車にどのようなプラスアルファをつけるか。今回のモーターショーでは新しい魅力を提案しようとするメーカーの姿勢が垣間見られる。

「車造りだけの時代は終わった」

日産自動車は「最新のEVコンセプト」として「ピボ3」を展示する。全長わずか2・8メートル、3人乗りのコミューター。ドライバーが降車すると自動で駐車場まで走行し停車。スマートフォンから呼び出せば車が迎えに来る。こうした使い方には社会的な情報インフラの整備が必要になるが、ピボ3は近未来の人と車の新しいつながりを提案する。

 

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事