(第25回)発展可能性を持つ独立した中小企業

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以下では、小規模企業者でない中小企業を「レベル4」と呼ぶことにしよう。分かりやすくいえば「中企業」である。例外もあるが、多くは従業員が20人以上300人以下で非公開。そしてメガバンクと取引がある場合が多い。
中小部品メーカーも海外展開している

レベル4企業は非公開企業が多いので、情報入手が難しい。また、千差万別であり、単純な一般化ができない場合が多い。

東洋経済新報社の『会社四季報 未上場会社版』が、このレベルの企業について有用な情報を与えてくれる。

まずわかるのは、レベル4にも自動車の部品メーカーが多数あることだ。すなわち、輸送機器(船舶関係を除く)には、前回見たレベル3の企業も含まれているが、レベル4の企業も36社含まれている。これらのうち、大企業の関連会社が13社、そうでないものが23社ある。

年間売上高は、数十億円から数百億円程度。従業員は数百名だ。ホームページがあるところが多い。

いくつかの企業の概略を、下表に示す。工場は、国内に1カ所または数カ所ある。ここに示すすべての企業が、海外生産を行っていることが注目される。

レベル4の企業のすべてが現実に海外展開しているわけではない。しかし、表の企業の状況から見て、レベル4の企業の事業規模であれば、「海外展開しようと思えばできる」ことが分かる。

以上に関しては、表に掲げた企業に大きな違いはない。しかし、資本関係と金融取引、販売先では、明確に二つに分かれる。

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