なぜ鹿島は原発の建設に強いのか

なぜ鹿島は原発の建設に強いのか

全国に54基ある原子力発電所。その原子炉建屋を建設する業者のうち、実に半数近い20基以上が鹿島であることは、意外に知られていない。
 
 特に強いのが東日本。東京電力の福島第一・第二原発と柏崎刈羽原発、中部電力の浜岡原発のほとんどを、東北電力の女川原発と東通原発の全てを、鹿島が工事を請け負った。西日本でも、関西電力や北陸電力、中国電力で実績がある。原子炉建屋だけでなく、関連の土木工事も鹿島は強い。

なぜ鹿島が原発に強いのか--。

最大の理由は手がけるのが最も早かったことだ。1953年、日本初の原子炉である日本原子力研究所の第1号機が完成したが、受注したのが鹿島だった。
 
 「当時の役員はリスクの大きい原発市場参入に全員反対。しかし鹿島守之助社長だけは熱心で参入を決めた。以来われわれは原子力室をずっと持っている」と鹿島幹部は回想する。


 鹿島が東日本の原発建設に比較的偏っているのは、原子炉自体の型式によると思われる。戦後の技術導入の経緯から、東電は東芝や日立製作所製の沸騰水型軽水炉(BWR)を、一方の関電は三菱重工業製の加圧水型軽水炉(PWR)を、それぞれ基本設計で採用した。

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