物理の勉強をしたいと思い入学した兵庫県立大理学部では、ほとんどの授業に出席し、物理の演習授業では毎回立候補をして、率先して受講者に問題の解説をしていた米村さん。卒業所要単位を50個オーバーするくらい単位を取り尽くし、GPA(成績平均値)は3.42を記録しました。
「大学を辞めて、3浪で入学したことの贖罪のつもりで頑張っていた」勉強の日々も、学び続けるうちに知的好奇心が芽生え、研究へのモチベーションに転換していったようです。
東大の修士1年生として勉学に励む
研究を深める中で、物理を学ぶための研究設備を調べ、東京大学大学院の新領域創成科学研究科物質系専攻に出願した彼は無事、第1志望の研究室に合格し、現在は修士課程の1年生として勉強に励んでいます。
「自分がやりたいと思った道に進むと、思いもしなかったほど頑張れるんだなと思いました。学部時代は平日はもちろん、休日でもよく勉強しました。東大に行く人生になるとはまったく思っていなかったので、(東大に)進めることになってとても嬉しかったですね。
周囲に東大に進んだ人はいなかったので、親も祖母も喜んでいました。東大は研究環境が整っていますし、大学院生の数がとても多いので、日々たくさんディスカッションができて、とても成長できる環境だと感じています。
今、僕は超伝導の研究をしていますが、将来は博士課程に進んで博士号を取りたいと思っています。その後の進路はまだはっきりとは決めていませんが、最終的にはグローバルに活躍する物質科学の研究者になりたいと思っています」
「浪人を通して自分の能力を客観視できるようになった」と語る米村さん。自分の能力にあったやり方で、最大限の成果を出す方法を浪人で学んだ彼は、きっと東大で学んだことを世の中に生かしてくれると思いました。
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