中国のEV(電気自動車)最大手の比亜迪(BYD)とアメリカのライドシェア最大手のウーバー・テクノロジーズは7月31日、ウーバーの配車プラットフォームにBYD製のEVを10万台導入する計画を発表した。
両社は複数年にわたる戦略提携に合意し、ウーバーの契約ドライバーに対してBYD製EVの優待価格での販売、充電費用やメンテナンス費用の割引、よりよい条件の自動車ローンや自動車保険の案内などの支援策を提供。契約ドライバーのエンジン車からEVへの買い換えを後押しする。
まず欧州と中南米から
ウーバーは、アメリカ以外でも世界各地でライドシェアやネット出前などのサービスを幅広く手がけている。一方、BYDは数年前から急速な海外展開を進めており、新興国を中心に多くの国のEV市場で上位に食い込んでいる。
市場調査会社の集邦諮詢(トレンドフォース)のデータによれば、BYDは2024年1~3月期のEVのグローバル市場で16.6%のシェアを獲得し、アメリカのテスラに次ぐ第2位につけた。また、PHV(プラグインハイブリッド車)のグローバル市場シェアは27.7%と首位を独走中だ。
BYDとウーバーは、今回の戦略提携に基づく支援策をまずヨーロッパと中南米の契約ドライバーに提供する。その後、対象地域を中東やオーストラリア、ニュージーランドなどに順次広げる計画だ。
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