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人民元切り下げで「通貨戦争」が新局面へ アメリカの利上げにも影響か

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FRBの金融政策に関しては、多くの市場関係者はなお利上げ開始時期を9月と予想している。

JPモルガン・チェースのエコノミスト、マイケル・フェロリ氏は「人民元切り下げはFRB当局者に米経済成長の小さな逆風とみなされそうだが、われわれの9月利上げという基本シナリオを変更するほど重要な要素ではない」と話す。

それでもFRB当局者とエコノミストはともに、ドル高が続くようなら、為替レートの問題が最初の利上げ後の金融政策には大きな影響を及ぼすかもしれないと考えている。

他の新興国の対応

バークレイズのアジアに拠点を置くストラテジストチームは11日、中国が人民元を本当に市場実勢に大幅に近づける、つまり人民元を大きく切り下げるとすれば、中国と関係が深い通貨に対する下落圧力が増すだろうとの見方を示した。

モルガン・スタンレーのアジアのストラテジストも、円を除くアジア通貨は対ドルで下落する可能性が大きいと予想する。

マレーシアリンギやインドネシアルピア、ブラジルレアルといった多くの新興国通貨は、自国経済の低迷を背景に資金流出が起きているため、既にドルに対してこの10年で最低の水準をつけている。

大きな問題は、これら新興国が中国に対抗して通貨切り下げに動くかどうかだ。

ドイツ銀行のマネジングディレクター、ニック・ローソン氏は「中国がどこかの時点で通貨戦争に参入するのは避けがたい状況だった。重要なのは他の中央銀行の反応だ。中国の貿易相手国の通貨には一層の下げ圧力がかかることになる」とみている。

(Jamie McGeever記者)

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