トヨタは24日から系列を含む国内全工場で残業中止、タイの大洪水で部品調達に支障
トヨタ自動車は24日から、系列車体メーカーを含めて国内のすべての車両組み立て工場で残業を中止している。タイでの大雨による洪水の影響で、部品の調達に支障が出るおそれがあるため。不足が懸念されているのは、樹脂部品、鋳物、電子部品などの約100品目だ。ひとまず10月28日までの措置としている。残業中止による生産減は1日あたり1200台。現在トヨタでは国内で1日あたり1万4000台弱の車両を生産しており、1割弱の減産となる。
トヨタがタイにもつ3工場では、洪水による直接の被害は出ていない。だが、仕入れ先が被災し部品調達が難航したために、10月10日以降は3工場とも車両生産を停止。21日までの影響台数は3万7500台にのぼった(タイでの2010年の生産実績は63万台)。部品不足の影響はアセアン域内のほかの拠点にも及ぶ可能性があり、24日からはインドネシア、フィリピン、ベトナムの工場でも残業を中止している。
写真はプリウスを生産する堤工場
(撮影:今井康一 =東洋経済オンライン)
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