パリの街並み「中国企業だらけ」の不思議な光景 現地中国人は「中国にいるのと変わらない」
6月22日には、高級ブランド店が並ぶパリのシャンゼリゼ通りに旗艦店をオープンした。
約800平方メートルの店舗には、ちいかわのほかサンリオやディズニー、バービーなどの人気キャラクターのグッズが並ぶ。同社によると開店日の売り上げは海外店舗として過去最高を記録した。
中国は消費不況に陥っているが、名創優品の業績の2024年1~3月の売上高は前年同期比26%増の5億1570万ドル(約760億円)、牽引役は110市場2596店舗を展開する海外市場で、海外売上高は52.6%伸び1億6920万ドル(約250億円)に達した。
ヨーロッパ市場への期待は大きく、葉国富会長兼最高経営責任者(CEO)は「5年で欧州1000店舗」を目標に掲げる。同社にとってパリ五輪は野心を全世界に表明する格好の機会というわけだ。
ルーブル美術館近辺に、アートトイの新店舗
アートトイ(ミニフィギュア)を製造販売するPOP MARTも7月27日、ルーブル美術館と地下でつながったショッピングセンター「カルーセル・デュ・ルーヴル」に新店舗をオープンした。
ポップな商品を売りにしているが、店舗はルーブル美術館を意識し、フランス建築の要素を取り入れた。
POP MARTも日本にヒントを得て成長した企業だ。日本の玩具メーカーから仕入れて中国で販売した「Sonny Angel(ソニーエンジェル)」が大ヒットし、ガチャガチャとアートトイを組み合わせた現在のビジネスに転換した。
日本では東京と大阪に複数店舗を出店しており、海外店舗数は2024年7月で100店舗に達した。
ヨーロッパでは2022年1月のロンドンを皮切りに、イタリア、オランダにも進出している。フランスには2023年に1号店をオープン、ルーブル店は同国4店目だが、創業者の王寧CEOが開店セレモニーに駆けつけるなど、気合が入っている。
POP MARTは「ルーブル出店はヨーロッパ戦略における重要な店舗で、世界的な知名度と信頼性を高める一歩」と述べた。
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