ギリシャ株式市場、再開初日は大幅安 銀行株の売り継続の見通し
[アテネ 3日 ロイター] - ギリシャのアテネ証券取引所は3日、5週間にわたる休場後の取引再開初日を大幅安で終了した。
主要株価指数<.ATG>は16.23%安の668.06で引けた。一時は約23%下落する場面もあった。比較可能な記録が存在する1985年以降で最悪の1日となった。
主要株価指数で約20%のウエートを占める銀行株が特に売られ、銀行株指数<.FTATBNK>は30%下落し、ストップ安。同指数の構成銘柄となっているナショナル・バンク・オブ・グリース(NBG)<NBGr.AT>、アルファ銀<ACBr.AT>、ピレウス銀<BOPr.AT>、アッティカ銀<BOAr.AT>、ユーロバンク<EURBr.AT>の5行すべてがストップ安となり、取引時間の大部分を通して売買停止となった。
市場関係者は、銀行株に対する買い手は皆無だったと指摘。銀行株に対する売り意欲と買い意欲が均衡化するには数日かかると見られるため、「4日の取引でも銀行株が一段と売られる可能性がある」としている。
ただ、くじ事業運営のOPAP<OPAr.AT>やOTEテレコム<OTEr.AT>など、一部の国外でのエクスポージャーが高い銘柄は、それほど大きく下落しなかった。
ベータ証券(アテネ)首席トレーダー、タキス・ザマニス氏は、「この日の市場は予想どおりに大幅に売られた」としながらも、ノンバンクのほか、一部優良銘柄に対する需要は見られたとしている。
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