鬼怒川線「東武ワールドスクウェア」の非日常感 最近は「ワンちゃんと一緒に世界旅行」が売り

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「駅の影響も大きいでしょうね。気軽に電車で来ていただけるようになりました。ちなみに、東武ワールドスクウェア駅は無人駅なので、きっぷはエントランスで販売しているんです。いまは特急券もネットで購入する人が多くなりましたが、ほかではなかなか見られない手書きのきっぷなので、それをお求めになる鉄道ファンもたまにいらっしゃいます(笑)」(森田さん)

東武ワールドスクウェア きっぷうりば
受付の一角では、東武の電車のきっぷを売っている(撮影:鼠入昌史)

そして、今年の4月からはペットを連れて入園することができるようになった。これまではペットバギーに乗せていれば入ることができたが、いまではリードにつないだ状態でペットとともにワールドスクウェアを楽しめるようになったのだ。

森田さんは、「観光協会にいたときにも、ペットと一緒に楽しめる施設はあるかという問い合わせが多かったんです」と打ち明ける。

ワンちゃんと一緒に“世界旅行”

「もちろん園内をキレイに保つことや、小さな建造物や人形の保全のことを考えて、これまでワンちゃんを連れて入れなかったんです。そこで昨年11月から試験的に実施して、今年4月からは本格的にワンちゃんが入れるようにしました。これまで毎月1000人ほどがワンちゃん連れで来園していただいています」(森田さん)

エントランスを抜けた先のドームには、中央に自由の女神。脇にはワンちゃんの撮影台も(撮影:鼠入昌史)

建造物も人形もたえずリニューアルと維持管理に努め、来園者へのサービスも充実させる。こうした取り組みの積み重ねが、SNS時代とともに花開きつつある、ということなのだろうか。最後に、森田さんにおすすめのスポットを教えてもらった。

「個人的に好きなのは……サグラダ・ファミリアですね。いつか行きたいと思っているんですけど、なかなか日本からだと難しい。なので、仕事で園内を巡回していても、つい立ち止まって時間を忘れて眺めてしまいます」(森田さん)

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鼠入 昌史 ライター

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そいり まさし / Masashi Soiri

週刊誌・月刊誌などを中心に野球、歴史、鉄道などのジャンルで活躍中。共著に『特急・急行 トレインマーク図鑑』(双葉社)。

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