鬼怒川線「東武ワールドスクウェア」の非日常感 最近は「ワンちゃんと一緒に世界旅行」が売り

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ちなみに、ワールドスクウェアの園内を走るスペーシア Xをはじめとする鉄道車両は、市販されている模型などではなく、25分の1の特注品。それなりに手間とおカネもかかっているようだ……。

東武ワールドスクウェア SL大樹
田園地帯を駆け抜けるSL大樹(撮影:鼠入昌史)

そして、手間がかかっているといえば天候も大敵。ワールドスクウェアは屋外にある施設だから、とうぜん雨風にさらされる。雨ならばまだいいが、雪が積もるとそれはそれは大変なのだとか。

「小さな人形や精巧な建造物がたくさんありますから、重機を使って一気に除雪できるところばかりでないんです。人の手でていねいに雪かきをするしかない。もう従業員が総出でやりますよ。社長も長靴を履いて……(笑)」(森田さん)

最寄り駅に全列車が停車する

開業以来、東武ワールドスクウェアの最寄り駅は長らく東武鬼怒川線の小佐越駅だった。ただ、歩いて向かうにはやや距離があって徒歩10分ほど。文句なしの利便性とは言いがたかった。

ところが、2017年にはエントランスのほど近くにその名も東武ワールドスクウェア駅が開業。現在では「スペーシア X」を含めて全列車が停まるようになった。この駅の改札を抜けて道路を渡ると、歩いて1分ほどでエントランスにたどり着く。

東武ワールドスクウェア駅
こちらはホンモノの駅。東武ワールドスクウェアのすぐ目の前にある(撮影:鼠入昌史)
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