預金金利引き上げ、どれだけ家計にプラスになる? メガバンクの普通預金金利は半年前の100倍に

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また、通常、普通預金の金利は毎年2月と8月の半年ごとに、日割り計算で付与されます。直近の利息の決算日は8月第2週から3週とする銀行が主流ですが、金利の引き上げは最も早いところでも8月6日からです。

このため、次回の利息のうち、引き上げ後の金利で計算される部分はごくわずかになりそうです。ほとんどの銀行は9月または10月から引き上げ金利を適用するため、利息が増えるのは来年2月以降に付与される分からになります。

定期預金も引き上げの見通し

普通預金に預けている間に金利が引き上げられた場合、変更日以降の残高に対しては自動的に変更後の金利で利息が計算されます。引き上げられた金利を適用してもらうために、預金している人が特段の手続きをする必要はありません。

一方、定期預金は違います。多くの定期預金は固定金利で、預入時の金利が満期日まで適用されます。一部、変動金利型の定期預金もありますが、金利の見直しは半年ごととなっているものが中心です。

定期預金についても、日銀の利上げを受けて多くの銀行が引き上げを検討しています。もし大幅に引き上げられれば、預入中の定期預金を継続するよりも、引き上げ後に新規で預け入れるほうが同じ預入額に対する利息額が大きくなる可能性があります。

仮に500万円を10年間預けた場合、複利で付く利息は、金利0.001%なら500円(税引き後399円)、0.1%なら5万0027円(税引き後3万9865円)です。

金利の違いによる利息の差は預入期間が長くなるほど大きくなりますから、特に5年、10年など長期間の定期預金に預け入れている場合には、金利が上がった後に預け替えるほうが有利になるかもしれません。

ただし、満期前に定期預金を引き出すには解約手続きが必要です。解約に手数料はかかりませんが、利息は「中途解約利率」が適用され、預け入れたときよりも低い利率で計算されます。また、預入中の定期預金を解約して再度預け入れることにより、満期日が後ろ倒しになることにも留意が必要です。

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