シャドーバンキング(規制逃れ的な金融行動)規制論議、規制のあり方と影響をわが国はもっと注視せよ

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モグラたたき的な規制行動

シャドーバンキングとは、「規制逃れ的な金融行動」のこと。ソウルサミットの採択文書では次のように記されている。

「銀行に対する新たな基準の完成に伴い、シャドーバンキングシステムにおいて規制の格差が生じる可能性がある。したがって、われわれはFSB(金融安定化理事会)に対して、その他の国際的な基準設定主体と協働して、シャドーバンキングシステムの規制および監視の強化のための提言を11年半ばまでに策定するように求めた」

平たく言えば、こういうことである──銀行規制を強化すると、その規制逃れが発生し規制効果がそがれるので、そうした動きが生じないような規制強化策も作り、監視しましょう、と。

議論の発端は米国にあった。金融危機を封じ込めるため、米国中央銀行が行った巨額の流動性供給と銀行規制によって、投機的な動きが銀行からほかのセクターに拡大した。シャドーバンキングとしてシフトした先は、主に投資銀行、ヘッジファンドであり、したがって投資銀行などにも厳しい規制を、という話になったのである。

その後、欧州にも議論が広がるにつれて、シャドーバンキング規制の適用範囲は、投資銀行、ヘッジファンド以外にも拡大される傾向が強まり、また規制論議も、さらにテンションが上がった。金融危機が激化すると同時に、規制逃れが横行したからだと思われる。

はたして、11年2月18~19日に開催されたG20パリサミットでは、議長声明の中に次のような文言が盛り込まれた。

「われわれは、(中略)シャドーバンキングシステムの規制および監視に関する(FSBの)提言に期待している」

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