ある夫婦の年収が5000万円になったワケ 妻の才能発掘で、家族の人生が変わる!
詳しくは最近出版した『世帯年収600万円でも諦めない!夫婦で年収5000万円になる方法』に譲りますが、ファミリービジネスのきっかけとなったのは、僕のコンプレックスでした。
僕は2004年に起業し、不動産売買の仕事をしていましたが、次第に講演やセミナーの依頼が増えてきました。
しかし僕はもともと滑舌が悪く、すぐに声がかすれたり、のどが痛くなる。そこで、あるボイストレーニングスクールに通ったのですが、まったく改善の兆しが見られない。
そんなふうに行き詰っていたとき、ある交流会でひとりの女性ピアニストに出会いました。音大時代に声楽も習っていたという彼女に、自分の悩みを打ち明けると、「こうすればいいのよ」と、さも簡単なことのように教えてくれたのです。その彼女の指導で、長年の悩みだった声が瞬時に改善したのです。
「これはビジネスになる」と感じた僕は、そのピアニストを「ウチの会社でボイストレーニングスクールをやらないか」と誘い、社員としてスクール運営を任せることにしました。
そのピアニストが、のちに僕の妻となる秋竹朋子です。
「やりたいことは何でもできる」というマインドになる
このスクールは、僕が社長として仕組みづくりやウェブ周りなどのマーケティングを担当し、彼女がレッスンやほかの講師の指導など、現場の責任者という役割分担でやっています。当初の2年間は赤字でしたが、3年目で大幅な黒字となって累積損失を一掃。以来、ずっと黒字経営が続いています。
そして彼女はこのスクール経営で学んだスキルやノウハウを駆使し、今や自ら全国のカルチャーセンターや企業に自分を売り込んでおり、この仕事で年収1500万円を超えるようになりました。
このように、僕は僕の仕事、妻は妻の仕事、夫婦で協力してやる仕事があるわけですが、ここで言うファミリービジネスは、ただ「いくら稼ぐか」という表面的なことではありません。
僕がお伝えしたいことは、金額がどうこうではなく、2人でやることの楽しさ、可能性の広がり、そして「やりたいことは何でもできる」というマインドに変わることの重要性です。
たとえば夫婦の会話が増え、楽しみが増えます。わが家も毎晩、2人でお酒を飲みながら、プチ事業戦略会議です。