40、50代が始めるリスキリングで重要な7つの心得 すぐに結果は出ないもの、焦らずチャレンジを

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❻ すぐに成果が出なくても焦らない

リスキリングは、短距離走ではなく、長距離走であるため、途中でさまざまな障害があったり、ストレスがかかったりすることもあります。その際に焦ってしまうかもしれません。

しかし、仮にネガティブな状態になっても、しなやかに回復する力(レジリエンス)があれば問題ありません。すぐに成果が出なくて焦ったり、落ち込んだりしても、気持ちを切り替えて回復できることが大切です。

リスキリング継続のカギは、「レジリエンス」にあります。

自分のやっていることを信じる

❼ 発展途上の自分に自信を持つ

❻で述べたように、リスキリングはすぐに成果が出るわけではありません。そのため、ある種の思い込みというか、取り組んでいるプロセスそのものを信じることが必要になってきます。

『中高年リスキリング これからも必要とされる働き方を手にいれる』書影
『中高年リスキリング これからも必要とされる働き方を手にいれる』(朝日新聞出版)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

現在発展途上にある自分に自信を持つことができると、それがエンジン(原動力)となって、前述の❶〜❻のマインドセットを維持しながら、リスキリングに取り組むことができるのではないかと思います。

仮に、信じることができないと思われても、新しいことに挑戦している自分を肯定する、褒めるといった姿勢は大切にしてください。

私自身、40歳からリスキリングに取り組み始め、転職活動で評価されなかった当時を振り返って、完全に「発展途上の自分に自信を持つ」ことができていたかというと、答えはNOです。

ですが、これまでにまったく経験のない新しいことに挑戦し、自分で納得のいく成果を出すことが何度かできていたので、その点は肯定的に捉えていました。だからこそ、「発展途上の自分」の状態に身を置くことができていたのだと思います。

後藤 宗明 一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアチブ代表理事  SkyHive Technologies 日本代表

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ごとう むねあき / Muneaki Goto

1971年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。富士銀行(現みずほ銀行)を経て米国で起業。帰国後、米国のフィンテック企業の日本法人代表などを務めたのち、2021年、日本初のリスキリングに特化した非営利団体、ジャパン・リスキリング・イニシアチブを設立。2022年、AIを利用してスキル可視化を行うリスキリングプラットフォームSkyHive Technologiesの日本代表に就任。「日本をリスキリング」するため、石川県加賀市「デジタルカレッジKAGA」理事、広島県「リスキリング推進検討協議会/分科会」委員、経済産業省「スキル標準化調査委員会」委員、リクルートワークス研究所 客員研究員を歴任。日本全国にリスキリングの成果をもたらすべく、政府、自治体向けの政策提言および企業向けのリスキリング導入支援を行う。

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