何ができるのか? 写真で見るiPhone4S

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何ができるのか? 写真で見るiPhone4S

10月4日に米国カリフォルニア州のアップル本社で行われたアップルの新製品発表会。その場で、ついにベールを脱いだのが、新型iPhone「4S」だ。「4S(4のセカンドエディション)」の名前が示すように、4からのマイナーチェンジモデルであり、外観は4とまったく同じだ。

5日にアップルストア銀座店でプレス向けに行われた体験会では、発売前のiPhone4Sが公開された。その主な特徴を写真とともにレビューしておこう。


右サイド


音量ボタン


 まず現行のiPhone4との違いをチェックしておこう。側面から見ると微妙な違いがあるのが、わかるだろう(左側が4Sで右側が4)。4Sには外周のアンテナにスリットが入っているのだ。違いは、それしかない。

説明員は「たとえるならば、外側の体はまったく同じ。しかし内臓はすべて入れ替わったと考えてください」と強調していた。確かに、プロセッサはデュアルコアの「A5」へ、通信チップも2つの通信方式をサポートしアンテナも進化した。通信速度も高速化し、バッテリーの寿命も延びている。


リマインダー


ニューススタンド


 10月12日から無償でダウンロードできるiOS5は旧来機種であるiPhone3GSと4でも使うことができる。iOS5は200の新機能が加わるというが、その中にはタスク管理を行う「リマインダー」という機能がある。また雑誌、新聞の定期購読サービスも「ニューススタンド」の名称で始まる。最新号発売と同時に自動的にダウンロードが行われる仕組み。定期購読機能はアマゾン・キンドルにもあるが、かつてシャープの電子書籍「ガラパゴス」が盛んに強調していた機能だ。


カーズ


 地味だが、意外におもしろそうなのが「カーズ」。写真、メッセージを組み合わせてデザイン、用紙などを選んでアップルに送信すると、アップルがプリントアウトして封筒に挿入。切手を貼って世界中のどこへでも郵送する、というサービスだ。説明員によると、「印刷を行う場所は、とある一箇所だけ。そこから世界中へ郵送する」ということで、日本でも利用できるサービスだ。

欧米ではクリスマスカードの需要を取り込むことができるし、日本では年賀状の需要を取り込むことが出来るかもしれない。発展系としては、希少書籍や写真集などのプリントオンデマンドサービスも考えられるかもしれない。


動画

カメラも機能アップした。画素数はiPhone4の500万画素から800万画素へ増加。起動スピードが速くなり、2枚目の写真を撮るのに必要な時間は0.5秒だという。静止画が美しく撮れるだけでなく、HD画質の動画を手振れ補正機能付きで撮れるようになった。


フォトストリーム


 10月12日にサービスを開始する「iCloud」を活用したサービスも体験することができた。フォトストリームは、iPhoneやiPad2で撮影した写真をクラウドのストレージを経由し、他のデバイスでも自動的に共有できるサービス。音楽、スケジュール帳などの同期も、パソコンとつなぐことなく自動的に行うことができる。これまではパソコンがiOSデバイスの"母艦"だったが、これからはiCloudが母艦になるイメージだ。
 
 他にも自然文を音声認識できる「siri」という新機能も加わる(今回のハンズオンの機器ではsiriの機能は入ってされていなかった)。登録した友達の居場所を追跡することが可能な「カレログ」のようなサービスも実装されている。iPhone4Sには、かくも多くの新機能が追加されている。

が、実はどれ1つとっても、iPhone4Sを代表する「キラーアプリ」と呼べるようなものではない。そこがiPhoneの強みだ。さまざまな機能があるため、ゲームばかり楽しむユーザーもいれば、スケジュール管理のためのPDAとして使うユーザーもいる。iPhoneが唯一の携帯音楽プレーヤーだという人も増えている。

こうした汎用性が多くのユーザーをひきつけるポイントでもある。アンドロイド勢やウィンドウズフォンは、単一機種としては他を寄せ付けないiPhoneの独走ぶりを止めることができるのか。iPhone4Sのさまざまな機能を触りながら、そんなことを考えさせられた。
(山田 俊浩 =東洋経済オンライン)

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