「猫と犬どちらがペットに最適?」猫研究者の答え 「人気の猫種ランキング」スウェーデンとの違い

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イギリスの調査によると、イギリス人は1日に380万枚も猫の写真を投稿しています。一方で、人の自撮り写真はわずか140万枚。世界的に有名なインフルエンサー猫もいて、天気予報を伝えたり、スペイン語を教えたりします。

黒猫は「不運をもたらす」?

黒猫が横切るのを見た人には本当に不運が訪れるのでしょうか。しかし歴史上の賢人たちは異論を唱えているはず。古代エジプト人は猫ーー特に黒猫には邪悪な力を追い払い、周りの人を守ってくれる力があると考えていました。

ところがローマ帝国が崩壊した後、猫の歴史にも急展開が起こります。なぜか突然、魔術と関係があるとされたのです。

特に黒猫は超自然的な存在で、不運をもたらすと。

アイルランドでは、神様が死者を迎えに来る前に黒猫が魂を盗んでしまうと信じられ、埋葬されるまでは交替で遺体を見守りました。イギリスでは黒猫は魔女が姿を変えたものだとされ、その考えが大西洋を越えてアメリカ大陸にも根づきました。

黒猫に関する民間伝承は色々あります。甲板に黒猫がいると船が沈没すると思っていた海賊もいたし、漁師の妻たちは黒猫が幸運を意味し、船旅を安全にしてくれると思っていました。

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劇の初日の客席に黒猫がいると(当時は劇場に猫を入れてもよかったのです)、公演は成功するとされていました。

1970年代のスウェーデンで育った私たちは、黒猫が道を横切ったら必ず「ヴィーヴィーヴィー」と言うように教わりました。おもしろいことに、このおまじないは国によって異なります。

黒猫が不幸を呼ぶという偏見があるのはヨーロッパの一部の国や北米だけです。日本では昔、黒猫は「福猫」として愛されたし、中国の風水では猫は調和をもたらすとされています。猫の夢を見ること自体が良い兆しなのです。

カリーナ・ヌンシュテッド 作家・翻訳家

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カリーナ・ヌンシュテッド / Carina Nunstedt

大手出版社でライフスタイル雑誌を複数創刊、編集長として数々の書籍の刊行にも関わる。〈ハーパーコリンズ・ノルディック〉の社長を務めた後、夫の闘病を支えるためフリーランスに。2024年6月現在は作家・翻訳家として活躍。

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ウルリカ・ノールベリ
ウルリカ・ノールベリ / Ulrica Norberg

ヨガマスター、作家でジャーナリスト。1990年代にスウェーデンでヨガを広め、世界中で何百人ものインストラクターを養成。スウェーデン初のヨギラジの称号を得る。健康や癒しをテーマにした著書多数。

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